憂き目

生きるという憂き目に遭う

アスペル・カノジョ

アスペル・カノジョ


アスペル・カノジョ

1巻がkindle0円だったので買っておいた奴
読み始めたらかなり面白かったので4巻まで買った


内容はアスペ彼女と過ごしていく、みたいな話
理解力が異様に高い主人公、参考になる
「いつか障がい者雇用とかしたとき、理解していたら対応が楽かも」
とか思いながら読んだ


ラブストーリーというよりは
バグった人間とバグった人間ががんばって生きようとしている
そんな感じがして、非常に楽しい世界観だった


インターネット感想文を探したら
"本物"の人が「わかる」とお墨付き
結構、リアリティがあるみたい




ネタバレを含む感想・アスペについて思うこと
アスペの気持ちを理解する、健常者になれていく感じが面白い
実際には、主人公の許容能力の高さがあってこそ


俺はそこらへんに出てくる、理解を放棄する人にしかなれない
まあ、実際に関わらざるおえないかつ
本人の性格がマジで悪くないならなんとかしてやってもいい
マウントくれるなら、まぁいいけど、ぐらいの感じ


適当な言葉の行間が読めない
前後関係から「たぶんこれでしょ」を推測する能力がバグってる
基本的なベース能力値のうち
社会的なステータスが非常に低い


・キレる衝動の理由
主人公が理解ってる見開きページで
感情の内容が吹き出しになってて納得した
「不誠実な人間をぶん殴って怒られる理由がわからない」
みたいな感じかな、と解釈している


特に、銭湯で走る子供はルールを破っている
コケさせるのは正義そのもの
ジャッジメントアタック、賞賛されるべき


vsクソ母親は社会的なパワーが詰まっている
理解不能なガイジにやられたハイパー被害者モードに入ることで
「子供が銭湯の中で走っていた」の事実を説明しないで味方を増やす
くぅ~~悪!!
でも、表面情報から見たらどう見ても正しくて笑う


アスペちゃんは外野に文句を言われちゃう
表面的な”子供をコケさせた"っていう事実だけ認識されているだけ
自分のことは弁明しない
言うにも言葉がでない
世間がそうなってしまうのは仕方ないね



Waltz(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

このvs世間な感じ
Waltzに出てくる蝉の過去エピソードと似ていた
こっちは軽快にクラスメイト半殺しにしていてとてもスカっとした


何を考えているのかわからない人間は恐怖でしかないもんな
そんなもん、叩いて壊してフタをするしかなくね?
理解できない未知は恐怖だしボコって潰すべ
世間ってマジそういうもの、常識を武器に殺されがち


そんな、このくだり
Twitterクソリプ偽善者みたい
140字に込めた表面的な事実だけでバトルする、根っこまでは調べない奴
バズったツイートにぶらさがりがち
根っこではなく140字しか見ない
風景がアイコン
厳しいこと言いますみたいなプロフィール
政治についてツイートしがち
そんな人間


こんな些細なこと流せばいいじゃん?が健常者感覚
当然、社会的な害毒足りうる人間は殺したいと思うよ


昨日、帰り道に見た悪人は
駅中で大量に人がいる中
ベビーカー押しながらスマホで通話している若いブスの母親ぐらいキモい
人込みに対してごり押し
「避けるだろ?道開けろや?」の片手運転
お前、デッドライジングかよ
ゾンビ倒すんじゃないんだからベビーカーでイキるなよ
子供バリアアタック~~


「こんなやつ、殴ってもいいじゃん?」とか思っている
なんなら、罪のない子供乗ってるベビーカー蹴っ飛ばしてやりたい
それでも俺なら
今後のことを考えて問題を起こすと未来のデメリットが重いので何もしない
俺は健常者だ


一方、アスペになると未来のデメリットは考えられない
考えないじゃなくて考えられない
かわいそ~~~って感じ


実際に見たらスカっとするではなく
「俺に攻撃が飛んでこないといいな、こわ~」
と思うのが咄嗟の限界


アスペルールに反してなければ攻撃は飛んでこない
そういうタイプのモンスターと攻略はしているけど
どこがトリガーになっているトラップだかわからない
なので、ビビるわけだ
とっても人間的な防衛本能だ


リストカット
人生ログアウト用スイッチ
これはわかる
「死にたい」ではなく「消えたい」だよな、とニッコリ


ただ、手首を切る現象は謎
自己肯定感が崩れる!衝動!スパっとスッキリ!
手首切ると安心する?意味不明じゃない?
切るんならもっと切って、死ねばいいじゃん?


マンガ本編では「うーん?」って感じだったんだけど
インターネット感想文を読んで「確認しないと不安すぎて死ぬ」
みたいな感覚があることを学んだ、なるほど面白い
「いつでも」
「やろうとおもえば」
「ちゃんと手首が切れることを確認する」
確認作業、腑に落ちた


・情報量がすごい
「うん」のイントネーションに引っかかるくだりがあった
”返事”っていう役割の音として使っているのに
追加で、感情が乗っているように聞こえる、らしい


受け取っている情報量がだいぶ違うんだなーって感じる
テキトーに言うと、意図していない情報を勝手に受信する
メンヘラパワーにステ振りしてあると
受信した情報から、自己否定パターンに入る
永遠に鬱病みたいなもんだし、かわいそう


情報の質が健常者が見ているものとは違うのね
ロストした社会能力の代わりに、
特定の情報に対してのアンテナが異様に発達している
物理障がい者だとわかりやすい
目が見えないと耳めっちゃ良さげ!の精神バージョン


好きな説がある
この世界は我々があると信じていて同時にそう思い込んでいるだけ
現実なんて本当にあるかどうかも疑わしい
所詮、脳みそが見ている夢じゃん?説、とても好き


アスペだと、同じ現世にいるようだけど
同じ現世にいないんじゃん?と思う


健常者なのも、ある程度話が一致するので
「どうやら間違って見えているわけではない」
と安心できるのだ
おそらく、現実はある


ただ、脳がバグっているなら
俺たちの住んでいる世界とは別世界にいるようなもの
「どうやら間違っているのはこっちのほう」
それに加えて、本来あるべき世界が見えない


ほんと怖いだろうなー
他人事でよかった感しかない
理解不能な「そりゃそうじゃん」を永遠に押し付けられる
見たことないものを「わかれ」って言われても、わかんねえよ
一生キレるしかねえよな


ついでに、見えていないものが見えている
「こうだよね~」が否定される
世間から浮遊するのはしょうがない


共依存になる
話が進むごとに、関係性が進んでいく
アスペ彼女は理解者である主人公に救われまくっている
一方、主人公は自分の世界観を理解されたことに嬉しくなった
話が進むごとにその喜びへの依存度が高まっている気がする


見ていてゾクゾクする
特に、アスペ彼女に拒否ムーブ取られた時に泣く主人公の涙
深く自分を差し込めていると思っていたらそこまで達していなかった
この無力の涙
たまんねえ、無力な自分に涙するよね、たまんねえ
超絶好き


そもそも、主人公の生きる気力が薄いのも好き
世間に対しての苦手意識
ぼんやりとした死にたい気持ち
パワーがないので死ぬ衝動はないけど、ぼんやりとありつつ
ふわっと存在している


アスペ彼女が来たことで
「生きる理由見つけたっぽくね?」
超伝わってくる
生きる理由マジからっぽ、超虚無空間
ばっこりピースハマってる


わかりすぎて死んだ




アスペとメンヘラに詳しくなりました
神になれるパーツを拾った感じがして、最高