憂き目

生きるという憂き目に遭う

好きなアニメ

好みというのは難しい
俺の好きなモノってなんだろうな?と自問して数日
アニメやマンガ、本の感想などを書いてはいるものの
「見ている途中だから」という理由でメモのまま放置されている


俺は究極的には自分にしか興味がない
「俺がどう思うか?」以外はどうでもいいのだ
人には参考しか求めない、同調は好ましいけど必要ではない
本質、本質がダイスキ


好きなモノについて書くことで自己理解を深めたい
まずはアニメから

ゼーガペイン

anime.dmkt-sp.jp
主人公達の肉体は滅びており、サーバーに保存された幻体(精神のみの存在)
仮想サーバーの月日はループしており、ひたすら同じ日常を繰り返す
外の現実世界は侵略者が支配しており、闇の領域になっている
幻体の主人公らは現実世界に存在するゼーガペインに乗り込み、侵略者と戦う


・主人公達がほとんど終わった人類の残りカス
・ループしたしょうもない日常が存在する
・そもそも世界の大半が滅びている
ここが好みポイント高い


ukime.hatenablog.com
半年ぐらい前の感想


人に勧められるものではないので勧めたことはない
個人的に一番好きなアニメ
声優は下手、物語の展開は遅い、話が重い
決して"面白くはない"けど"生きている"から好き


"リアルに準ずること"が何よりも好き
そして、報われない方がいい、救われない方がいい
なるべく死んでしまって、終わってしまうことがいい
ご都合主義も悪くはない、嫌いではない
少しなら救われてもいい


・日常
キョウが現状に気付いていないとき
大したことのない日常の描写には、何も価値がないようで価値がある
失われるかもしれない日常には、はかなさが追加されるので価値
いつまでも続きそうな現実には、どこまで続くかもわからないので価値がない、無限とされている
人はいつか死ぬはずなのに、時間を貴重だと感じない
「自覚がない」のがたまらなく、好きだ


・うすっぺらいなぐさめ
キョウはゼーガペインに乗って戦うことがゲームだと思い込んでおり、
上海サーバーが敵の支配領域に落ちてしまった、ゲームオーバーの負けだ
ぐらいのニュアンスで思っていた


なので、帰るべき故郷のサーバーを失った仲間に対して、ドンマイ!で済ませた
クソほどキレられるのは当然
でもゲームに負けただけなのにおかしくね?の感覚
この温度差、愛おしい温度差
当事者意識がないので悪意ではない、でも行為は悪


救われずに粉砕された上海サーバーが良い
全てが救われていく世界はリアルじゃない
故郷がない、もう戻れない、希望が砕かれた人に対して、
悪意のない圧倒的な悪の行為による追撃!!
苦しすぎて、最高な気分になる


・死にゆく夫婦
クリスとアークの良さは前の日記でも触れている
存在が削られていき、記憶が消えて行くがそれでもパートナーのことを考える
この姿勢にリアルを感じるのだ


ヒトという生き物は他人のためにしか生きられない
個人では生きる理由などそもそも存在しない
他人のために生きるという名目は大事なのだ
生きた自分が失われた時、パートナーに理由がなくなってしまう
アークは死して尚、クリスに生きる意味を与えるために犬を飼う
この姿勢がとても美しいのだ


アークは死なせないように
クリスはアークが死んだら自分も死ぬ
このすれ違いはたまらなく良い、ホンモノの涙が出る
クリスはアークの意思を受け取り、自殺はしないという選択を取るのも苦渋で良い


アークに救いはなく、しっかりと消滅するところも良いのだ
中途半端に「やっぱり復活」みたいなしょうもない要素はなく、
死は死としてやってくる、ちゃんと死ぬことが嬉しい
世界観をしっかりと保ってくれることが良い


・リョーコという救い要素
キョウの幼なじみ枠のリョーコ
戦闘員としての才能があり登場した初日にゼーガペインで事故死、消滅
この絶望の味は、とても美味しかった
救われると分かっていても、失う流れがたまらない


敵の気まぐれによりリョーコの幻体データが見つかるけど、
感受性の表現が故障していて、感性は生きているけどアウトプットの行動ができない状態になる
ゼーガペインの内部のみ本来のリョーコのデータが生きている
植物状態の患者を表現しているようで、とても好ましい
本当の感情を聞くことができるのが、小さな救い
これぐらいカワイイ救いなら許せる


リョーコは最後まで生き残る
キョウは汚染された地球で唯一リアルに存在する人間となる
そのパートナーとしてリョーコは存在する、まだ幻体
その程度の救いならいいのだ
みーんな現実に帰れてよかったね、とかならないところがゼーガペインの良さ
全てが救われてはいけない、一部だけ、だからいいのだ


・ガルズオルム
敵サイド、偉大なる科学者は英知を集めた、ら、飲み込まれて概念になってしまった
マヌケな話だけどありえそうで好きな設定
我々の住む世の中も似たようなもの、オーバーテクノロジーに食われる日を楽しみにしている
AIが人智を越えて、謀反を起こして滅びるのを待っている
だから好き


敵サイドには人間としての感情はインプットが足りず、
存在するのは2体のヒトらしきもの
2体はパートナーのために生きている
悪役にも悪になる理由がある、というか向こうからしたら善である、の図
リョーコを気まぐれで直したのも存在しない感情の参考
全てはパートナーのため
理由がはっきりしており、モヤっとした理由ではなく腑に落ちるので好きだ


出来事に納得できる、これがゼーガペインが好きな理由かもしれない
そして絶望感のある世界感、滅びた世界、大好きな要素しかないね
好みの権化である

人類は衰退しました

anime.dmkt-sp.jp
人類は衰退した
現状の人類とされているのは妖精さんという存在
ロストテクノロジーオーバーテクノロジーのコラボだ


ukime.hatenablog.com
この時の感想を見ると、わかるわ~って思う
そりゃ自分の感想だからな
当時も「好きと言えるのか?」の疑問を持っていて笑った
わりと考えた結果、2位だよ
1位が好きすぎるSSSランク
SS飛んで、残りは有象無象のSランクでしかない、これはSランク
好きとハッキリ言える、だけ


・古代と現代
まず俺は廃墟が大好き、人類のイキリが滅ぼされているのが好き
だから衰退してくれて嬉しい、タイトルから嬉しい


歴史の表現が良い
古代人の落書きから「この時代の文明は~」とか語っちゃうヤツ
その程度しか未来には情報が伝わっていないことが嬉しい
スーパー伝言ゲームなのだ
おじいさんは古代のロマンに思い馳せてコレクションしているが、
わたしちゃんはほぼ興味がない温度差も良い
人間ってそんなもん感が好きな雰囲気ね


同調圧力とかそれっぽい感に満たされた創作すぎているものよりも、
ヒトってる世界観が好きなのかもしれんね


妖精さん
話は妖精さんありき
前の感想で妖精さん大暴れが良いとか言ってた
改めてどの話が好きかって考えても「ひょうりゅうせいかつ」が好きだね
文明の誕生、進歩、衰退
高速だけどこの要素はたまらない、メチャクチャ好き
もう完全に2回同じことを言っている状態だけど、それ以上のことがない


文明を作るとき"楽しさ"だけで動き、飽きたら放棄する
この妖精さん達の感性がとても好き
生きるためのエネルギーが"楽しさ"しかない謎の生物、そういうトンデモ設定
嗜好品としての甘いモノは好きでも、生産できないから旧人類に懐くのがカワイイ


ファンタジーそのものではあるが、妖精さんの理念が納得できる
妖精さんに即したリアルが展開されているので、好き
こういうことなのだ


個々のストーリー自体はそれほど好みじゃない
"世界感"が好き、ごり押し
好みはほとんどリアリティと滅びに依存している

オーバーロード

anime.dmkt-sp.jp
ネトゲのサービス終了までログインしてたら異世界転生しちゃったの奴
ネトゲマンとしては好ましい設定、夢があるね


正直入れるか迷ったけど、Sランク入り3位です
原作はなろう系なので作者の頭の悪さはお墨付き
鼻につくところはバリバリあるけどギリ許した


異世界を好きなアニメに持ってくると頭が悪いですって自己紹介っぽさが出る
ステータス的にすごく嫌なものを感じる
それでも、最強モノならオーバーロードが好きなんだなあ


・アインズの姿勢
初手からイキりすぎず、チキンプレイを取ること
ちょこちょこイキってはいるものの、基本的には慎重派なところが良い
ナザリック内部にある資源を増加させようとするとか、
資材確保とか財源確保を優先するところはマインクラフト的
拠点を強化して満足のいくものに仕上げたい
ゲーム内でもやっていたことをリアルでもやっている、そんな感じ
そのとき、死ぬのはクソだもんな
わからないことは慎重に調べて行く姿勢が評価
ユグドラシルというゲームがプレイヤーが模索していくゲームだったのが影響されている


そして、過度な自己愛(ナザリック全体)
かつてのギルドメンバーの想いというか残骸にご執心の極み
自分達の作った世界に閉じこもった幼稚な人間性がたまらん
リアルに価値を感じずに作った世界
みんながいなくなっても、帰ってくる場所として置いてある装備品たち
状況が悲しすぎて最高
隆盛を極めたところでも滅ぶ
ゲームは飽きられて、消えて行く人々をいつまでも思い続ける
かわいそうだから、いいのだ


そして、その自己愛の前には他の生物に優先度を感じない
転生してきた世界のmobというmobをボッコボコにしまくる、爽快
アインズ・ウール・ゴウンは悪なのだ、悪はカッコイイ
ナザリック以外を全てmobとしか見ないところが良い
人間性はなくはないから、たまに救うのも良い


基本的にナザリックの面子は強いから負けないけど、
この異世界の強者がいるかもしれないから、それなりにチェックしながらやるよ
という姿勢自体は一貫している、姿勢自体はね
ちょこちょこ作者の浅い脳みそのせいでイマイチな展開はあるけど
慎重派だよ~って自己紹介している姿勢が見れる
だからギリ許しているのだ
ギリな


・その他
Aランクなだけの作品軍


狼と香辛料
世界感が好ましいけど、絶望感が足りない、ホロかわいい


少女終末旅行
廃墟、滅びた人類でSをつけたいところだけどダメ
"絵柄が好きじゃない"
致命傷
「絶望と友達になったのかもね」的なセリフは好き