憂き目

生きるという憂き目に遭う

剥離 悪意の告白

剥離

タバコをポイ捨てできる人間性になった
昔はガムを吐き捨てるだけだった
順当


そうだよな
俺以外の人間なんて全てどうでもいいよな
何かを救ったの方がいいんじゃないか
良いことをしていた方がいいんじゃ…ってな
数年騙していたな 自分を
悪かったよ


仕事へ向かう電車でイキリビジネス書を読んだ
不覚にも俺のビジネスっぷりが書かれていた
かんげきしちゃったね
ぼくはどくしょかだ!


おいおい
矮小でくだらないSIerがよ
くだらない仕事でイキってんだよ
真実の俺が言う
認めちゃう?
いいや まだだね
俺は善行を積むね


歩きタバコをしても吸い殻を携帯灰皿にしまうような
中途半端なグレかたをしているね

なぁ
そうじゃないだろ
ぶん投げてそのままでいいだろ
草むらに放って火事になっても別にいいだろ


ペルソナが目覚めちゃう
これが…私…とか言っちゃう
自然に


認めたくなかった俺を認めてなんかいい感じになっちゃう
ペルソナ4みたいに!


そんなことにはならない
なるわけがない
this is 現実
わかる?現実?
ちゃんとした俺が言う


わかるよ…
つまんねえな 自殺してー
ぷー

悪意の告白

どうでもいい人生を送ってきました


幼稚園
明日も幼稚園に行かなければならないことに絶望して「行くぐらいなら飛び降りて死ぬ!」と親と喧嘩をしました。
泣かされました。
いつまでも恨んでいます。
忘れません。


小学生
覚えているのは3年生
いつもパーカーの袖にハサミを入れていました。
誰かこれで殺してやるとずっと。
友達?を突き飛ばしじゃれていました。
友達?はヘラヘラしていました。
小学生3年生だけど日本史が好きで、
菅原道真がどーたらこーたら言っていました。
知らん。
突き飛ばしました。
イジメだったのかもね。
いや、イジメだろうな。
今と同じく髪の毛は長かった。
あだ名は鬼太郎。
うざいから怒りもせずシカトしていた。
俺は大人だったのかな。


高学年になってライトノベルを読むオタクの入り口に入りました。
クラスでの催し物が嫌で嫌で仕方なくて、
コーラを飲んで腹が痛いことにして、
ズル休みしました。
人と何かを作るのが死ぬほど嫌だった。
その頃はバカ共がとか思っていない純朴なバカでしたね。
ただ、ひたすら、人が嫌いでした。


休み時間は脳みそみたいな迷路を書いていました。
図工では奇怪な絵を描いていました。
今なら精神障害を疑われるでしょう。
あまり間違ってはいないと思います。
人を書くなら輪郭は溶かしたい。
写実に書くぐらいなら全てをぶっ壊す色を塗りたい。


今でも覚えている。
俺がまともに描いたのは太陽の塔だけだ。
図工の教会書で唯一美しかった。


中学生
狂い始めたのは6月の最初のテスト。
進研ゼミで赤ペン先生に提出するほどマジメだった私。
テストでいい成績を収めたらパソコンが手に入る。
最初は合成ポケモンにハマっていました。
オリジナルサイトね。
Yahoo!ホームページさ。
いつのインターネットだよ。


ワザップ!にハマり、
ユーザーランキング上位を目指していました。
家中のゲームの攻略を書き、
裏技を書き、
上位陣は掲示板に書き込んで1ポイントを積み重ねていることを知り、
そこの民として生きていました。
どうぶつの森DSの掲示板ね。
改造して家具にした木とかもらって喜んでいたさ。
かわいーね。


新生グリードン
お前だけは名前を忘れない。
グラードンだと思っていたから。
なんだったんだろうな、アイツ。
とりあえずムカつく奴だったから殺すリストには入れたね。
今でも殺した方がいいと思ってる。


ネトゲでは悪質なプレイヤーとして、
現実でイキれない憂さ晴らしをしていました。
懐かしいですね。
ニコニコ動画で不正にアップロードされた「らき⭐︎すた」を見ているようなオタクでした。


でも現実ではね、
同じクラスの友達?を突き飛ばしたり、殴ったり、ちゃんとイジメていました。
同窓会の幹事をやるような普通のヤンキーとね。
全部そいつのせいにしました。


イジメたヤツの親から家に電話がありました。
「女手一人で育てているんです。お願いだからやめてください。」
泣きながら。
そんなマンガみたいなセリフ聞いたことある?
○○くんがキモいからいけないんですよ。
イジメられるような子に育てたあなたが悪いんですよ。
もう話すことないので切りますね。


俺はメイプルストーリーでランカー様になるために経験値を稼ぎながら、教えてあげた。
忙しいのにね。
マルチタスクもできるし、
とっても優しい。
聖人君子だったね。
すごく、イイヒトだった。


その後は飽きたのでイジメなかった。
現実で殴っても特に面白くないことがわかったので、
サドンアタックで見知らぬ他人をアタックしていた。
ちゃんと強くなって、
しっかり煽って殺して粘着して、
泣き言を言うかログアウトするまで追いかけた。
そんなことをしていました。


その内飽きて、
全てのチャットをミュートして、
無言で殺して殺して殺していました。
時折、回線が悪いせいで何度もヘッドショットしているのに死ななかった時はキーボードに当たりました。


真ん中から割れました。
遊べません。
次の日、キーボードを買いに行ってまた殺しました。
人生で2枚割りました。
本物のキーボードクラッシャーですね。
本当の俺はこっち。


ちなみに友達!もいました。
家で遊戯王してたり平和な面もありましたね。


高校生
気が向いたのでクラスの最終的に友達いない奴になるゴミ野郎に誘われて、写真部に入りました。
本質的に何かを表現することはきらいじゃなかった。


新聞社に投稿して賞を取り、賞を取り、賞を取りました。
顧問の言う「良い写真」を投稿しただけ。
俺には何がいいのかさっぱり。
全国総合文化祭へ出場して行きました。
なんか50選には入っていましたよ。


「こんなもんどうでもいいだろ」
気怠い気持ちで撮ったどうでもいい自分の影。
地面と影しか写してないよ。
ウケるね。
俺は写真というものをバカにしている。


2年になり、部長になりました。
仕事が増えるのが嫌だからやりませんよ?って言ったのによ。
消去法で俺になるのは分かった。
しょうがないと思う。


吹奏楽部の撮影に行きました。
ほら、くだらない冊子とかに部活動の様子とか載ってんだろ。
アレ。
そこで仕事をしませんでした。


賞が撮れるような写真というのは、
街中にいるジジィが哀愁漂わせてタバコを吸って美味しいと思っているその表情を切り取ればいい。
切り取った感があればいい。
そういうもんだと。
くだらなくてくだらなくてたまらなかった。


同期を道連れにストライキでしたが、
顧問にしっかり怒鳴られました。
今でも覚えている。
帰れと言われて帰るのだ。俺は。
仲間も駅の途中までは連れて行けたのにな。
みーんな、戻って行っちゃった。


そんなもんかよ。
怒鳴られるだけで心変わりするみたいで、
コイツらはそんなもんかと。


その後、普通に部活に顔を出しました。
謝罪は?と言われてもね。
悪いと思っていないので謝る気はありません。
怒鳴る。
それ以上のアクションはありません。


そうやって、生徒をコントロールして連れてきたんだなって。
この人も所詮くだらない大人だったかと。
辞めました。


部活動をしなくなった俺は昼休みも教室にいました。
クラスではイジメられっ子がいつもヤンキーに肩パンされていました。
もうイジメは飽きたので俺はやっていませんでした。
だから、そいつとは友達?でした。


ヤンキーは暗い奴を標的にします。
俺も消しゴムのカスを投げられました。
うざくて。
殺そうと思っていました。
優しいので「次やったら殴るよ」と予告してあげました。
やったので殴りました。
教えてあげたのにね。


どうせ、殴られないと思ったんだろ?
俺は殺す前に殴ってやるだけ、優しい。
担任が止めに来ました。
喧嘩両成敗されました。
恨んでいます。
殴り合ったそいつとは普通に喋るようになりました。
よくわかんないよね。


大学生3年生の頃、
そいつは行っていた美容院で働き始めてしまいました。
新人だからアシスタントでさ、
髪を洗われて「かゆいとこないですか?」
ってさ。
心が、むず痒いっつのアホ。
美容院変えて二度と行きませんでした。


1年の頃は教師に向かって「先生の授業はカスなので聞く意味がありません」と言って寝てました。
テストで点取ればいいんでしょ!ってねー
舐めてんね。大人を。
どうせ殴れないんだろ〜ってね。


ヤンキーがビビる体育教師も所詮仕事よ。
煽ってバカにしてもなーんにもしてこないさ。
怒って帰ったけど謝りません。
職員室に行けって委員長が言うから行ったけど、謝りません。
教室戻るなって言われたのでフラフラしてました。
あの時の楽しさと言ったらないよ。
解放。


その後と家庭科のババァ怒らせました。
知りません。今度は無視しました。
なんか担任に呼び出されました。
「お前、どうした?悩みでもあるのか?」
マジメだなー。
そういう人にはわかんないよなー。
何がどうなってもどうでもいいんすよ。
教えてあげたけど、理解されませんでした。
誰もわかってくれない。
ま、そんなもんだろ。


進路相談ね。
部活、結果出したのに辞めるのもったいない。
辞めるのを辞めたら?ってね。
言われたね。
殺すぞ。
いらないよ。

成績はクラス1位とれていたので、
暇つぶしに推薦枠を潰すだけ潰して、
浪人しました。


浪人
受験は受けたけど分かんないからテキトーにマークシート塗りました。
どこまでも舐めた奴だ。


代ゼミに通っていました。
本を出すような先生がさ、
クソバカ浪人生に語るのよ、勉強を。
親には授業受けると家を出て、
授業は出ずに自習室にいました。
それでも成績はそれなりに上がりました。
レベルが低かったから伸びただけ。
しかも夏まで。


夏以降は辞めていたネトゲに戻りました。
ランカーに戻ってしまいました。
いつしか全く勉強しない日も出てきて、
滑り止まった大学へ。


経営学部だけは本当に行きたかった。
ムカつく零細企業を潰して自殺でもさせようかなって思ってました。
これは、今でも。
会社が潰れたら路頭に迷う!をやらせたかった。
ちゃんと死んじゃうかなって。
合法の域で、おもちゃにしたかった。
いや、したいんだ。


大学
今でも仲の良い友達ができました。
おめでとう俺。


ネトゲの先輩に聞いていた攻略通り、
同じ授業に出ていた奴とか、
グループワークの人とか、
テキトーに人に声をかけてLINE交換をしました。
俺の本質的なものは「どうでもいい」なので、
ぼっちになることはありませんでした。
コミュ障なんじゃない。
出会ったそいつとどう転がってもよかったんだ。


部活はオタクが多そうだから囲碁部にしました。
フケだらけのデブ
気持ち悪いヒョロガリ
糖質クソバカ
イキリ厨二病オタク
チック症
ヤバいやつしかいませんでした。
1年で行かなくなりました。


メインは作られたオタクサークル。
学部の麻雀マンの会合で運命の出会いをしました。
人生は噛み合いだよなあ。
何が未来を決めるかなんてわからない。


オタクサークル最初期の活動場所で怒鳴った教授、たぶん未来のゼミの教授。
覚えているわけねぇけどな。ウケる。


大学は楽しかった。
来るもの拒み去るもの追わず。
空気の読めない気持ち悪い奴は排除した。
小さな独裁国家だった。
楽しさは能動的に守ったんだ。
規模が小さかったからこそ、自治が行き届いたのだ。


今となっては過去のこと。
名も知らぬ後輩たちは多数派がクソ気持ち悪いオタクになってしまった。
手を離れているからいいけどね。


気持ち悪いと思っているよ。
リアルの人間が繋がっているところで、
性癖の話をするようなリテラシーの子は「気持ち悪いよ」
な?
普通だよな?俺。


でさ、優しいからさ。
在学時ならその子のためを思って、
言ってあげたのに。
事実なんだからさ、
伝えてあげないと酷でしょ。
学生のうちに気づけてよかったね!
って笑顔で言ってやるよ。
楽しかったなあ、除名。


大学の障害の溜まり場行っちゃってさ、
バカじゃないの〜って感じ。
クサいのが悪くね?
イジメられる奴は汚いからしょうがないだろ。
俺は優しいよ。
「お前の居場所はない」ってちゃんと言ってあげるんだからね。


社会人
社員総会、1年目。行きました。
口だけは達者なので支店代表に選ばれてしまってスピーチしました。
とても嘘つきました。
綺麗事の極みでしたね。
どうしてこう…それなりの代表になっちゃうのかね。
世の中バカばっか?
きっと、そうじゃない。
俺が井の中の蛙をしているだけだ。


社員総会、2年目。行きませんでした。
最初の犯行?
いいや、新人歓迎会も仮病で行かなかったね。
今回も仮病さ。
面白そうだからさ、
「病欠するときは電話で」
って話聞いてたけどメールで済ませたね。


大騒ぎだったらしいじゃん。
大の大人がクソガキに躍起になってさ。
笑える。
ま、普通に電話出て、
クソわざとらしくエホエホしてさ、
風邪です!!!!!
超元気ね。
週明けは普通に仕事行ったよ。
自社に戻ったときは支店長に呼び出されて面談ね。


風邪ッス!
風呂で遊んでたら風邪ひいちゃって!
超辛くて!
電話じゃないとダメとか忘れてました!
ってね。ニコニコよ。


マジメに業務に取り組んでいる支店長ごめんな。おもちゃにして。
面白かったよ。心から。
本当に風邪?って聞くんだわ。
だからさ、
本当です!信じないとかパワハラですか?
舐めてるよね。
それはもう、ぺろぺろよ。
愉快だったなあ。


あんな会社にいる人間、全員バカばっかだろ。
どれだけ見下したって、問題あるわけないだろ。
俺がバカなんだからさ。
たくさんおもちゃがいた。
それだけじゃん?
俺は何も間違ってない。
ネトゲで人を煽るのと何一つ変わらない。


腐った心、それが俺なのね。


ツケは回ってくる。
ついに俺がおもちゃになる番が来て、
壊れちまったよ。


転職した先の陰鬱な空気と、
バカすぎて仕事の触れない上司のせいでやることのない日々が、
俺の社会的意義を奪って行った。
また井の中の蛙として神になるつもりだったのになー。
おたまじゃくしのまま抹殺されたさ。


そして9年付き合った彼女との結婚うんぬんで、
全ての親と揉めた。
俺なんかに付き合わせてごめんな。
解放してやるよ。
今は好きにしていなよ。


いつか、殺す。
生かさず、しっかり殺してやるからな。
楽しみだね。
身体中が震えて後悔の念が押し寄せるかもしれない。
晴れやかスッキリ爽快かもしれない。
どっちに転ぶのか、見当がつかないね。
試してみなきゃな?


好奇心を満たすことが俺にとって1番大事なのかもね。
ああ、自己理解。


壊れてから大体2年
俺はまた社会に舞い戻り、
ずっと人をバカにしている。
性分だよね。


人よりどうでもいいことが多いだけね。
執着がないね。
だけどそれなりに、
生きようとはしているみたい。


風呂に浸かって3時間
溶けちゃうから出ようね。