憂き目

生きるという憂き目に遭う

ムカつくほど季節を感じる
卒業式の時期ですね
って会話でやっと世間に気づく
もう学生じゃないからわからない
振袖ガールを見かけるわけだよ


仕事の最寄りも咲いてる
写真でも撮りたい気持ちになるけど
朝の通勤時に構える気までにはなれない
そこまでするのはネズミの死骸が公園に転がっていた時だけだよ


季節が巡っても俺には関係ない
ひたすら地味に嫌な毎日を繰り返す
地味にね 死ぬほどではない

仕事がない

先週の忙しさはなんだったのか
言われた通りの日付で進める為に残業してやったのにな
暇なら別に余った時間でやりゃよかったろ
つまんねえ ガイがないよガイが
やりのがい


仕様書読んでてって実質放置な
期限も決められてないからやる気ない
タバコを吸いにサボりに行くこと行くこと
一応作業はあったけど普通に消化してしまった
何にもねえ


社会の全ては間違っている
正しいことなど何もない
誰にだって文句が言える


とりあえず、
コスト感覚がある人間が上司しかいない
みーんな愚直に働くことしかしていない
IT業界がボロい商売だからなんとかなってる
アホばっかりで嫌になる


まあ そこにいるのは俺
同じ土俵 死にたくなるね
口だけマウント 事実はおんなじ

バグ人間

歩きの手の形
目の前の女のケツを握るように構え
軽快にブンブン腕を振って歩く男
痴漢の練習かい?
お前キモいなという悪意で露骨に手の形を同じにして目の前で振ってやりたい


その文脈
世間一般には分からない
バグ扱いされるのは俺になる
だからね やらないよ 流石に
人はガワしか見ていない
そんなもんだろ


外に出てきた動きがそいつの本質
黙ってフンフン鼻息ならして考えていることも行動として出なけりゃないのと一緒
事実がなければ何事もないのだ


明日は我が身
他人のフリ見て我がフリ直す
こうなりたくねぇよなにならない
こうなりたいはない
叶わ ない