憂き目

生きるという憂き目に遭う

死の淵

はじめて死にかけた


風呂、換気扇なし
お供にビール
コンディションは帰りの電車で寝るぐらいには疲れている
2時間ぐらい入ったところ
何度も温まってはドア開けて涼んでの繰り返し
立ち眩み
ヤバすぎて浴槽に座り込み
完全にあれはトリップだった


現実の風呂場の景色と
脳が動かなくなってシャットダウン
高速再起動
現実の風呂場
脳が動かなくなってシャットダウン
高速再起動
現実の風呂場
3ループ目で気づく
これ死ぬ奴


夢の中から脱した
意識が少し戻り
手元のスマホはいつの間にか湯船の中
拾って立ち上がる
ドアを開け換気扇を回し
濡れている足でいいから水分補給


生きた心地がした
気持ちがいい…………


浴室の床が冷たくて気持ちがいい
酔いの限界値と同じ状態
酩酊に近い


吐きそうになったけど吐くものなどなく
血が正しく巡っていない感覚だけがあった
明らかにダメな方に溜まっている


この感覚は残さなければならない
最高の体験 人生で一番死にかけたかもしれない
徹夜で車運転した時以来の死を感じた
なんでもいいから眠りたい
この気持ちが本当に大好きだよ


意識が溶けていく
脳が機能停止している感覚
酸素は大事 水分も大事 学んだね


でもまた求めてしまうかもしれない
サウナがいいかもしれない
願わくば発作で突然死したい
夢だね 目標だね