憂き目

生きるという憂き目に遭う

たたかう植物: 仁義なき生存戦略


たたかう植物: 仁義なき生存戦略 (ちくま新書)

たたかう植物: 仁義なき生存戦略
タイトル買い
2019/11/29に買ったらしい、確かなんかのセールだった
その時読むとは思ってなくて、いつか興味が沸く時が来るだろうと放置していた
5か月後に読むのだ
積読消費していく


読むのにものすごい時間を食った
植物に感情移入してしまって(???)
毎度つらくてな、淘汰、支配、たまらない
興奮しすぎて脳が処理できなくなっちゃうのね

植物vs植物

自然isとても弱肉強食
光と栄養素を取り合うゲームをしている


一番高い植物は光の覇者
太陽の光を浴びるために高みへ上るバトルしてる
デカいとエラい
ポジションゲーなので、既にデカい奴を抜き去るのはとても大変
アサガオはつるを細くして、上へ伸びる速度で勝負する
バラはつるにトゲを生やし、他植物のつるを突き刺して踏み台にして伸びる
なんなら鳥に食われて、フンとして植物の上に落ちることでそこから芽を出す、下へ伸びていき土へ達したら光パワーで元の木を縛りつくしてポジションを乗っ取る


環境メタゲームなのね
「どうやって上を取るか」
が環境最強かもしれないけど、強い奴は強いし、まともに伸びあっても勝てない
特色を出すことによって、固有のポジションを得るんだな


他には、寄生というやり方もある
勝ち取るんじゃなくて、奪い取るのだ
木に侵入して、栄養素を引っこ抜いて、自分のモノにする
奪うのもまた一興、面白いデッキ使ってますね~って感じ
寄生された側は「なんだテメー」って感じだろうけどな


ここらへんは、クリスマスに使われる「ヤドリギ」のこと
冬でも青々としげっているから生命力の象徴だってよ
人間の解釈が皮肉れそうな事実で、ニッコリしちゃう

植物vs環境

戦うの疲れたら逃げちゃえばいいよな
「いや、そこダルくね?」みたいなところで生きればいい
誰も求めないところは、誰も来ない


砂漠には植物がほぼない、サボテンはいる


丸いサボテンは最大限まで水分を逃さない形の理想形
砂漠に生えているので水がない、最大まで出て行かないで欲しいのだ
だから、茎の表面を一番小さくした形、丸
実用性に応じた進化、とても美しいよな


トゲは葉の最終形
砂漠はアツい、アツいと蒸発する
だから、本体の熱を逃すシステムなのだ
トゲによって光の屈折を起こして、熱量を阻害する
面白すぎるよな


植物は思考(???)して実装している
必要に応じた進化、というのはなんなんだろうな
先の植物ミラーのメタゲームもそうだけど、
なんらかの手段で周辺状況を把握しているとしか思えない
おそろしいことに気付いてしまったような、そんな気分ね

植物vs病原菌

抗菌、植物由来
耳に心地良いな、良さそうな雰囲気
まあ、植物が持っている性能を人間がパクって使ってるんだな


菌相手なら有効な毒になるものも、人間様はカラダがデケーから「ふーん」ぐらいなワケ
カフェインもビタミンも良さそうだけど、毒として生成したものらしいのね
そこがウケる、植物必死の抵抗を食いつぶす人間コワイ


植物の葉っぱ、浸食されるとエラーエネルギーを出す
防衛システムの名を"エリシター"と言う
今は本文を見ているから分かるけど、今後思いだせる気がしない
だから「やべぇ平時じゃねえよ、異常やんけ」パワーだ
いつか思いだすときはそんなエネルギーがあるんよ、ぐらいでしか言えないね


有象無象のクソザコウイルスはこのエリシターでパンチされて負けている
それを越えて感染できているウイルスくんはエリートウイルス、らしい
世代交代が人間様レベルじゃないからこそ、進化バトルゲームをやっているんだろう


ウイルスが出す"サプレッサー"という成分がある
銃撃戦大好きおじさんとしては耳になじみがありすぎる
これなら語れるね
葉にイタズラすると"エリシター"が出てしまうが、
"サプレッサー"を使えばバレない、スニーキングミッションだ
ウイルスはスネークしているのだ
なるほどね、だからサプレッサーってサプレッサーなんだあ
みたいなバカっぽい納得をした
どっちが語源なのかは調べてないので知りません


"サプレッサー"を使えばバレないというわけでもなく、
植物もメタが進む
"サプレッサー"に反応して"エリシター"を出せばいい
ただそれだけなのだ
こんなことを永遠とやっているらしい、バカだこいつら


中には菌と共生する植物もいる
菌のアプローチが攻撃ではなく、共生エネルギーの提供だったら受け入れちゃう
利害の一致、ビジネスなんだよな
そういう生き方もいる


菌は植物が滅びると家がなくなるので植物を守るために「外敵を潰す毒を生成する」
これが植物にとって
スト2「毒を生み出す」に対して
コスト1「菌を飼うこと」なんだろう
コスパがいいから共生するんだろうね
植物の特徴ではあれど、植物オンリーの性質じゃないかもね

植物vs昆虫

昆虫からしたら葉っぱはエサだから食う
それは植物も困るのでバトルしている


植物は昆虫とパンチしてバトルはできない
されるがまま、食われるがままなのだ
だから、植物には毒で戦う
葉に毒を仕込んで「食ったなバカめ死ねや!」とやる
というのがベーシックな戦い


ミントとか清涼感あって良くね?ぐらいの感じだけど、
虫は寄り付かないじゃん?そういう奴




一定の植物のみ食べられるように特化することで生きる昆虫
モンシロチョウはアブラナ科しか食えない、キャベツとか
特化することによって、その植物の毒を突破する
キャベツとしても、他を防衛できるシステムがあればいいのだ
9割防げるけど1割通す
繁栄しているからこそ、1割で絶滅しない
そういう小より大を大事にする選択肢を取っている
だからこそ「特化」という選択肢を通している
・・・んだと思う、妄想


八方美人とかしなくても、いいんじゃないの、みたいな気分になるね




アリ、最強の生物らしい
小学生の時に足引きちぎったり巣に水ぶちこんだりしていた
あの"アリ"がアリりがたがられている

理由は人海戦術だからね
カブトムシとか強そう感あるけど、多数にボッコボコにされると勝てない
アリはいっぱいいるから強いのだ


そんなアリを植物は防衛ラインに使いたいので、体内で手厚く飼うこともあるらしい
そういう植物のことを"アリ植物"という
まんまじゃ~~~ん
その関係性はやっぱりビジネスライク、都合が良い方につくだけ
でもあんまりにも手厚いんだろうな"アリ植物"さんは、コスパ良すぎね


"アリ植物"は南米にしかいないらしい
「寒いとアリはいないから」だ、確かに、寒いのつらいよね
手厚いバックボーンのある、南米のアリヤクザは強いのだ
"アリ植物"に近づく人間すらもぶっ殺そうとしてくる、コワイコワイ


確かに、剣盾でもアイアント強いもんね、そういうもん?
"はりきり"って、そういうこと?

植物vs動物

植物くん、動物に食われるの巻
いままで食われまくってきた経験で進化している


恐竜は植物が生んだ毒で死んだ
らしい。ここらへんは歴史が動いたらまた変わるかもしれないので
「恐竜ってデカいし融通聞かないしバカだったんだな」
ぐらいに思っとけばいいんだろう
ウシとかブタとか現在の動物は植物の抵抗に打ち勝って食事として消化できる天才グレート動物


ネコとかイヌとか、元肉食動物、元っていうか今もだけどさ
そこらへんは植物の毒への体制がない
「チョコレートを食わせるな」とか言うじゃん
あれはカカオの毒に耐えきれないから、らしいのね
ネギ類も同じ、その毒に耐えられないから、だってさ
植物、やるじゃんね


草原の覇者はイネである
ただ広いだけの土地
スナイパーとか居たらやられそうな雰囲気の場所
動物からしても同じ「食うもんあったら分かるわ」の場所
イネ科のトウモロコシくんはバカほど葉っぱが硬い
イネ科のススキも硬い、ガラスの原料になるほどのケイ素でコーティングしている
さらに、栄養素を地下に持っている
防衛体制がエラい、地下は動物には見えない
表層部分にはへにょへにょのゴミみたいなのが出ているだけなのだ
これでいくつもの動物を淘汰してきた、かも?なのだ、イネはすごい




トウガラシ
からいね、からいものは普通は食わないのだ
哺乳類は"カラい"を認知できるのだ、普通は食わない
人間は最強バカだから暇すぎて"カラい"を楽しんでいる
おれも"カラい"ものは好きだ


人間はおいといて、自然界では食べられない
トウガラシは誰に対するアピールなのか
答えは鳥
「鳥は味覚という概念がない」
マジ?って感じ
でも、まあ、アホそうだし、納得した
トウガラシは鳥ピンポイントで食われることで種を広げることに特化したのだ


本文で、いうても人間がせっせと運んじゃったけどね~みたいなノリで言われてて
とってもウケた
このエピソードがめっちゃ好き

植物vs人間

人間が食ってるコメ、イネの失敗作らしいな
本来ならば穂先のタネが落ちて広がる予定のところ
「やべ、落ちないんだけど」っていう個体を増やした結果らしい


何やってんだよイネ・・・
テメーのせいで人間として生まれちまったじゃねえか去ねやクソが
人類が反映したのはバグ
いイネ?
ワハハハハ(今は朝の6:25です)


ハーブの香りでリラックスできるのは人間の身体がデケーから
強い草と言われているイメージ、わりとあるんだけど、
それは虫へのガンメタがキマっているからなのよね


面白い話がある
チョコレートもコーヒーも美味しいよね
ただしカテゴライズは"毒”なんだってさ、ちゃんとした"毒”
だから、人間の防衛システムは"毒”から身を守るために、エンドルフィンという鎮痛剤を分泌する
拾いや痛みを和らげちゃう鎮痛剤の効果を"リラックス"だと思うのだ
アホくさ
チョコうま~~~~~~~い
鎮痛剤は中毒性がある、っていうか、緊急事態のやさしさエネルギーなんだよな
だから美味しいんだ
繰り返したくなるんだな
ウケる、マジ人間アホすぎる、チョコ、美味しいね




雑草は人間が生み出した
人間は都合のいいように世界を作り替えた
そのスキマに雑草はやってきた
植物が淘汰されているなら「ここ住めるんじゃね?」と
畑、雑草より強い草がパンチされているので「住めるじゃ~~ん」なのね
都会の道路の隙間はライバルがいないから「住めるじゃ~~ん」なのね
そんな感じなのね


スーパー雑草っていうのがいる、もう面白い
誕生秘話も面白い
除草剤を巻きまくっていたら、いつの間にか「除草剤耐性」をつけたスーパー雑草になった
植物強すぎ!


除草剤の成分だけをガンメタするだけで生きられるんだったら
そのメタ成分作っちゃうよな!耐性つけちゃうよな!
そっちの方が植物バトルするよりもよっぽど生存度高いんだからさー
植物の物理から見える思考、コスパだね

かんそうぶん

植物、俺より生きてんねって思った
人間は進化サイクルが遅い、回転率は20年ぐらいだ
植物はそんなスピードよりもはるかに速い
羨ましいな・・・
俺と言う個人は早く滅びたい
次はいらんよ、犠牲者を増やすのはいらんことよ


人間は1つの時代にとどまりすぎたんじゃないか?
20年サイクルで生きて大人になって、という生物だったはずだろうが
知能が育ち、コスパを使いこなし、20年ごときで死ななくなった
「人生50年~」じゃねえんだぞ信長くんよォ
アイツ、安土桃山とかいう訳わかんねえ時代を生きてたらしい
今は100年生きる化け物もいる時代になっちまったよ
カナシイネ


今の社会は人が多すぎる
世代が多すぎる、が正しい気がしている
生きてきた時代が違う人間が分かり合えるはずがない
植物vsなんちゃらと同じ
個人vsなんちゃらの内容が違ったんだから
やっているメタゲームの種類が違う
そのくせ、同じ時代に存在している
同じ時間軸にいることがおかしい
大半がノイズ、間違った情報を正しいと信じ込んで殴ってくるのだ
世間って、そういうもん


今の世には「淘汰」が足りねえよ
生きるのがつらくとも消えるところが足りないね
ヒト科を減らすのは大切だと思う


今、コロナが流行っている
これは人類の淘汰なのかもしれない
進化の時、来たかもね


もっと優れた何かが、おれらヒトを滅亡させてくれ
自分で消えられないから、他を願っているよ



一万年の進化爆発

次は人類の歴史を読んでいる、まだ15%ぐらい
ジャンクな本を挟みつつだけど、歴史を学んで現在を憂うことが楽しいよ
俺はいつの時代でも生まれたくなかったなと思うけどな!


この記事は1時間ぐらいかけて書きました
風呂入って眠くなるまで本を読んで、また夜に起きるでしょう