憂き目

生きるという憂き目に遭う

クリームソーダシティ

クリームソーダシティ


クリームソーダシティ 完全版

友達に勧めて、ちゃんとツボに入ったみたいでよかった、ちゃんと同類
ついでに自分でも読み直した


ukime.hatenablog.com
約半年前ぐらいに買ったらしい
当時の感想文を読むのは面白い、記録がないと過去なんてないのと一緒
些細な感情とか忘れてしまうよ
覚えていられるわけがない、何もフックがないもの


もう一度ぼやきたい




ネタバレを含む感想
熱量が一度引いてから読んでいるので、俯瞰っぽい感覚がある
ストーリー展開よりも、セリフや描写が目に付いた


・メモレベル
「この世は凍えたナラカよ・・・」はリアルで発音していきたい
する機会はない
「Do the Right thing」も使っていきたい
グッズ化してカバンにつけたい


・センパイの母親
いろんな皮肉を固めてる気がする


オシャレカフェ
存在から嫌悪感がある
インスタ映えしかり、表面の小奇麗さをdisってる
中身は醜悪なババアなのにな、っていう


家族
子供部屋おじさんの親的な母性
死んだと言われた子供のことを思うのは普通っちゃ普通だけど
傾倒した愛なんだよな


宗教
自称マリアは神を心の支えにしないと生きれない低級人類へのdis
父なるものとして、中井貴一で笑う
ミキ●ルーンは悪の組織、マルチ商法にかかるバカ達
そういうことなんだろう


介護
謎にTAKO介を誘って断られた後、謎のプライドでパンツのまま走って発狂する
脳がイカれた徘徊老人みたいよね


全体的に奇行だけど、皮肉を集約したって思うと腑に落ちた
TAKO介が涙を流すのは、
この視点ではセンパイは死んでしまった
自分はクリームソーダシティに行ったとしか見えていない
その差分を認知した涙、だろう、たぶん


・今回のキラーフレーズ
クリームソーダシティの中、TAKO介の

センパイは東京のことを"灰色の地獄"って言うようになった

今回はココがぶっ刺さって染みた
"""灰色"""だわ
現実の色味、ねえよなぁ


前回読んだ時は現実をどうにかしよう、みたいな気持ちがほんのりあった気がする
このセリフへの感度がなかった、スルーした
今はもっと生きる活力がないのでアンテナがキャッチした、感度3000倍


なんとか生きてはいるものの、色のある日々とは言えない
働いていないからこそ、なんとか生きているだけ


労働者に戻ったら毎日気に食わないところだらけ
思い通りになるワケのないのを分かり切っていながらも、
仕方なく、毒々しく、生きるしかない
灰色というよりも黒
黒は希望なき色ですわ


今はフラットにしょうもない世界だなって冷えてる
冷えたからこそ、灰色がジャストフィットする


・センパイの降格
TAKO介がクリームソーダシティ降格されて、センパイも戻ってきた
このセンパイがクリームソーダシティを降格された描写が、ない
TAKO介がいなくなったことへの"怒り”とか?
または中華女に真実を語ってしまったとか?
なんにせよ、描写がないのでなんともいえない
前回の日記では言及してなかったし、気にも留めてなかった


・クリームソーダシティを認知するかどうか
追放後はクリームソーダシティに居たという記憶をロストするっぽいけど
センパイは明確にいたことを認知している
脱獄の手を実現したことといい
在ると思えば在るってこと
現実も似たようなもので、どう認知するか?だと思う


最近、自分の中で流行っているのは
「見ているものだけが世界」


地球の裏側ブラジルの人聞こえますかー!って言ったって
ブラジルは見たことないのでないのと一緒
知識だけで知っているものは、所詮、ない


電車で降りたことのないクソみたいな駅、街は見たことないので存在しない
行ったことのない街は物理データとして存在しないかもしれないのだ!


現象も同じ
恋人の浮気、認知さえしなければないのと一緒
バレなきゃセーフ、ないものはないのだ
"世界の時間軸"に存在する現象だけども
"個人の時間軸"には認知さえしなければない
世界は平等に時間が流れているけども
我々には"個人の時間軸"以外を認知する術はないのだ
狭い世界よ


障がい者にありがちな
そもそも脳のパーツが足りなくて
「概念が理解できない」
みたいな話


それと同じなのだ
見えなけりゃ、ない

記憶などあってないようなものだと…
ならば、あえてこう言い切ってみる
俺は政治家を撃ったことがある。
そしてクリームソーダシティに行ったと

この通り、自分をどう認知するか


最近、こういうことばかり考えている
考えているだけでモヤはモヤでしかないけど
クリームソーダシティは真実
俺が真実だと思えば、真実


そこはある、きっとある
シャイラせよ―




ちゃんと自殺する気になったら、もう一度読みたい本
おすすめです
シャイラ