憂き目

生きるという憂き目に遭う

死生観2020.03.15 俺のニヒリズム

ひまつぶし、おれたちは打算で生きている
浅いながらも哲学書を少し食べた
アップデートされたから記録


ニヒリズムは知ってからずっと好き
ukime.hatenablog.com
大体これと同じことを穏やかに言う

ニヒリズム大好き

生と死、面白いテーマだ。生を受けるのは自動であり、手動ではなく、まことに不本意ながらこの世に生成されてしまったわよ、萎え腐り散らかすわ。そのくせ、生きる意味を求め続けている。スタート時に意味がなかったのに、ゴールには意味を求めているのだ。マジダサい。


ニヒリズムを知ったときは嬉しかった。求めていた"真実"を見つけた。全ては虚無なのだ。「意味がない」は"真実"だった。なんと、見つけてしまったので、これ以上のことは何も起こらないのよ。真実への探求、終了した。


ニヒリズムというのは色々あるらしいが、そんなことはどうでもいい。分類することに意味などない、全ては虚無だからな。宇宙はなぜあるのか、知るかよ。大地は、海は、なんちゃら、かんちゃら、知るかよ。宇宙に意義も目的もあるわけがない、宇宙はこの世に存在するらしい、知識の中でも存在する。在るのは確実だが「在るからこそ、理由があるはずだ」は論理的におかしい。"真実"の解釈は「意味もなく在る」

ヒトによる意味付けのあらがい

意味がないと認めたくない奴は世の中にたくさんいる。「意味とかねーよ」って言われたらやってられないからだ。宇宙と名前をつけたのは人間のエゴだ。宇宙と地球と空気と大地の区切りは人間の認知によるものだ。究極的に世界に区切りなどない、在るだけだ。


区切りは意味付けであり、区切ることによる優越を求めているのはヒトなのだ。境界線を引くことにより、数多の生物よりも優秀な増殖に成功した。そういう生物としてのヒトでしかない。ヒトが設定した時間概念により、過去現在未来という時間軸を名付けて、日が昇り沈むという現象で日々をカウントした。


ヒトが生まれることに、もちろん意味はなく、等しい虚無だ。ちゃんと「この時代に生まれた意味」はない。事実として、ガチャを回した親がおり生成されただけなのだ。


唯一無二、理由付けとしては高級に聞こえる。ヒト個人としては、満足の行く内容だろう。ただ、生物として生まれてきた意味はない。生まれたことが虚無なので、最強理論により敗北する。ヒト個人として意図的な味付けをして人生を生きるしかないのだ。究極まで行ってしまうと、何もできなくなる。

やってもやらなくてもよい

全ては虚無だから、在る理由は等しく、ない。意義も目的もあるわけがない。安心する話だ。逆に言えば、やらない理由というのも特にない。全ては虚無、ひっくり返して、全ては有意義なのだ。意味がないということは、どれだけテキトーに味付けをしても特に文句を言われる筋合いはないのだ。


生と死、それも「おんなじ」だ。人の生には、意義も使命もない。生きる理由はない、死ぬ理由もない。どういう風にしたいか、それは自由だ。好きにしたらいいのだ。しかし、死ぬ理由は難しい。死を選べる絶望は"レアアイテム"なのだ。妥協による生、これがヒトに与えられた普遍的な選択肢なので、"レアアイテム"が手に入るまでは我慢を強要される。しょうがない、「全ては虚無」という究極をもってしても、日常を消滅させることはできない、救いなき世界に泣いたね。

とりあえず、生きざるをえない

中途半端に希望を失って自暴自棄になってしまうかもしれない。身体を壊したとしても、なるべくしてなった物理現象でしかない。映画スーパーサイズミーだ。そういう生活をしたらそうなるでしょ、でしかない。マクドナルドだけを食い続けて行けば身体が崩壊していく、物理は裏切らない。でも、その選択を取ったところで世界には何の関係もなく、相変わらず安定の虚無だ。好きに選べばいい。


何かの為に生きたい、そう思えたら幸福だ。パートナーでも家族でも趣味でも、あるだけ素晴らしいことである。俺は特にない、日々努力して意味付けをするしかない。ただ、どうでもいいことでいいからまだ楽だ。「まだ見ていないアニメがあるから」「ゲームがやりたいから」「飲んでいない酒があるから」「冷蔵庫の食材を数日以内に消費したい」「明日はゴミ捨てをする」小目標が明日を生きる気にはなる。もっとハードルを下げてもいい、存在することは虚無を越えた現象なのだから、それだけでスゴいエラいヤバい。


何をしていても、究極は虚無なのだ。死に向かってダッシュするのもありだし、できる限り苦痛なく生を進めるのもありなのだ。俺は健康に気を使い、アルコールで誤魔化し、小さく生きていくのだ。死にたいことも多いが、求めた"レアアイテム"がないので諦める。


生き死にっていうだるい気持ちにも、それなりに折り合いがついてきた。